health-and-productivity
健康経営宣言

「働きがい」「生きがい」をもって働ける職場づくり
佐久間特殊鋼は、「すべてはあなたのために」の企業理念を実践するため、
「社会のためになる・世の中の役に立つことを会社の使命として、人々の人生を豊かにできる社会の実現、そしてその土台としての、働く仲間全員の物心両面の幸せの追求」という経営スローガンのもと、業務に取り組んでいます。
「働く仲間全員の物心両面の幸せを追求」には、社員自身が心身とも健康な状態で「働きがい」「生きがい」をもって働くことが何よりも重要です。
これにより、お客様の満足度、質の高いアウトプットを生み出し、「社会のためになる・世の中の役に立つ」ことが初めて実現でき、当社が持続的に発展できる道であると考えます。
佐久間特殊鋼は、健康経営宣言のもと、社員の健康づくりを積極的に支援し、お客様・社員・佐久間特殊鋼に関わる方「すべて」のお役に立つことで社会に貢献してまいります。
Organizational Structure
組織体制

代表取締役が責任者となり、総務企画グループが担当部署として、保険者及び社外健康関連企業とも協力しながら取り組んでいます。
安全衛生委員会の中に健康経営協議の部を組み込み、労使で課題の共有や各部署への展開、各部署からのフィードバックを実施しています。
また、経営会議の場で施策の検討や推進状況の報告を定期的に実施し、施策の見直しを行っています。
Passion
健康経営への思い

今日、産業構造が変化し高度経済成長期の働き方からの転換が求められています。
国民一人あたりのGDP(2024年)は世界36位(G7中最下位)と先進国の中では低迷しており、がむしゃらに働けば豊かな生活を得て幸せになれるという時代ではなくなりました。
過去のOECDの発表では日本は男性の年間総労働時間と女性の家事育児従事時間が世界一長く、女性の睡眠時間は世界一短い国という統計があります。
働く仲間の幸せとはなんでしょうか?
今 私たちは社員の真の幸せとは何かをともに考えなくてはなりません。
健康であることはもちろんです。病気ではないという状態に満足するのではなく、活力に満ちた日々を送れるよう、より主体的に働く仲間の健康を目指す会社であること。
やりがいを感じられる仕事をし、その成果を認められる会社であること。世界的に競争力のある生産性を保持し、そのフィードバックを社員が受け取れる会社であること。
最後に、欧州先進国なみに総労働時間を削減し、個人の幸せを追求できる会社となること。
世界3大「幸福論」の一つの著者であり、1950年にノーベル文学賞を受賞した、英国の哲学者バートランド・ラッセルは「労働が価値を持つのは、働くことが良いことであるからではなく、それによってもたらされるはずの閑暇が、本来の人間的な活動を可能にするからである。相当な暇な時間がないと、人生の最も素晴らしいものと縁がなくなることが多い」「生産性が2倍になれば、労働時間は半分になる」「働くこと自体が徳であるという考え方の変革にせまられるだろう」と述べています。これは20世紀、産業革命後の世界的経済不況の中で、100年後について論じたものですが、奇しくも、現代の私たちはこの命題に直面しているといえます。
出来るだけ生活に使える時間を増やし、男性も家事・育児に関わり、家族とゆっくり食事をし、趣味を楽しみ教養を磨く。
このようなメリハリのついた働き方を実践するには、働く人自身が考え方を根本的に改める必要があるでしょう。
当社の努力だけで出来ることではありませんが、私達が今出来ることをひとつずつ達成し、スモールチェンジを重ねることで、働く仲間一人一人が、人生の幸せを享受できるようになる会社作りを目指します。
Initiative
私が取り組んでいること

健康とは身体的な面だけでなく、精神的、社会的な面も含めて、いずれも良好な状態の事を意味します。 そして、それは良好な時には気付かず、日々の積み重ねの中で不調を来してから、その有難みに気付くケースが多いのではないでしょうか?
それは非常にもったいない事だと思います。 私は、健康になる、健康を維持する上で必要なのは、上記の3つの側面それぞれが、意識せずとも自然に良い状態(ウェルビーイング)となる習慣や、場を作り出すことであると考えています。
私が取り組んでいること私自身は、定期的な運動(ランニング)を無理のない範囲で3年ほど続けており、減量だけでなく健康診断での様々な数値も良化し、また運動する事でストレス解消にもなっています。
ただ始めたばかりの時は、「ランニングする」という決め事だけで、実施できなかった日には「自分に負けた」などと、逆にストレスを感じたりしていました。取り組み方を、日々の「できた、できない」ではなく、1ヵ月毎の目標を作り、計画的に行う様に変えたことや、ウェアラブル端末を用いて、バイタルデータを日々意識する様にしたことで、今では楽しく取り組む事ができる様になりました。

個人的な取り組みだけでなく、私たちが多くの時間を費やす会社での取り組みも非常に重要です。 健康でいるためには、全員が心理的安全性の担保された中で自由に意見ができ、活き活き・ワクワクと過ごせる企業・風土が必要だと考えています、しかしそれは、私の力だけでは不可能です。 皆さんに共感頂き、一人ひとりが健康経営について考え行動するきっかけとなればと、この思いを様々な場面でお伝えさせて頂いています。
働く皆さんの「笑顔」が健康のKPIであり、働く皆さんが「笑顔」で溢れているかどうかが、私の通信簿だと思っています。

Goal
具体的な目標

年間総労働時間削減(働き方の見直し)
- 2025年の総労働時間を1860時間に
- 一人当たりの時間売上高166,000円
一人当たり年間総労働時間
| 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | … | 2025年目標 | |
| 年間総労働時間 | 2092H | 2020H | 2024H | 1994H | 1860H | |
| 時間当たり売上高/人 | 177,542円 | 179,763円 | 214,216円 | 181,600円 | 166,000円 |
有給休暇取得率
| 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | … | 2025年目標 | |
| 取得率 | 77.5% | 85.2% | 83.6% | 83.3% | 100.0% |
ゆとりある働き方で社員の健康幸福に寄与することで、生産性の向上を図り、一人当たり時間当たり売上高を2025年までに、対2018年比5%増とすることを目標に、システム改修などを重ね、業務効率化に取り組んできたが、本年度13%増と目標を達成。
内容は2018年に対し、売上高が12%増加に対し総労働時間も2%増で、業務効率化成果はみられるものの、ゆとりある働き方という意味では未達であると考えられ、引き続き業務効率化を進める。

2次予防から1次予防への意識改革
一次予防策を充実し病気の未然防止や健康を維持・向上する取組に重点を置き、社員が心身とも健康で生産性高く、末永く働けることを目指します。
目標数値
- メタボリックシンドローム
- 該当者比率を2019年比10%縮減
メタボリックシンドローム該当者
| 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | … | 2025年目標 | |
| 該当率 | 19.9% | 17.7% | 22.0% | 20.6% | 7.2% |
健康経営の取り組みによる効果
定期健康診断受診率・精密検査受診率・ストレスチェック受診率・喫煙率・運動習慣率
| 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
| 定期健康診断受診率 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
| 精密検査受診率 | 50.0% | 50.0% | 91.9% | 75.0% | 39.0% |
| ストレスチェック受診率 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
| 喫煙率 | – | – | 9.8% | 10.1% | 12.0% |
| 運動習慣率 | – | – | 24.4% | 28.3% | 30.1% |
平均勤続年数
| 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
| 全体 | 10.9年 | 12.0年 | 12.2年 | 12.8年 | 11.4年 |
| 男性 | 12.8年 | 13.2年 | 13.4年 | 14.2年 | 12.5年 |
| 女性 | 6.9年 | 9.1年 | 9.2年 | 9.4年 | 9.2年 |
長時間労働発生状況
| 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
| 法定外労働発生件数(月45時間超) | 45件 | 15件 | 7件 | 14件 | 8件 |
| 法定外労働発生件数(月80時間超) | 2件 | 0件 | 0件 | 0件 | 0件 |
食生活リテラシー向上の取り組み
SAKUMAベジチャレンジ
メタボリックシンドロームと野菜摂取量の相関関係が認められることから、SAKUMAベジチャレンジを実施

運動習慣向上施策
SAKUMAウォーキングイベントの開催

アブセンティーイズム
| 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
| 社員数 | 173名 | 166名 | 164名 | 162名 | 180名 |
| 年間長期欠勤・休職者数 | 1 | 3 | 1 | 1 | 3 |
| 上記回答時点復帰者数 | 0 | 1 | 0 | 1 | 2 |
| 年間退職者数 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 |
| 傷病休職制度の 利用日数の全従業員平均 |
1.4 | 1.0 | 0.6 |
※アブセンティーイズムとは心身の不調により業務自体が行えない状態を示す
高ストレス者数
| 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
| 高ストレス者率 | 15.1% | 9.8% | 13.2% | 8.8% | 12.7% |
女性の健康課題への取り組み
女性の健康課題に関する研修を実施

労働安全衛生に関する指標
労働災害件数について、毎月の安全衛生委員会で報告を行い、全社で共有。毎月の目標と実績値・過去の件数も掲載し原因・改善報告の場を設けています。
また、当社では車両運転中に「急加速・急減速・急ハンドル・速度超過」の項目で危険挙動件数をカウントすることにより、社員全員の安全運転の意識付けに取り組んでおります。
安全衛生委員会実施日
労災件数
| 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
|
職場災害発生件数 |
0 | 0 | 0 | 1 | 0 |

Legacy of Management
佐久間特殊鋼
健康経営の足跡
| 年 (期) 会社方針 |
経営方針(健康経営関連)及び 健康経営優良法人認定 |
関連の出来事 |
|---|---|---|
| 2010年 (第60期) 会社方針 |
健康で安全な職場環境作り |
2008年~ 愛知県ファミリーフレンドリー企業 |
| 2013年 (第63期) 会社方針 |
社内コンテスト実施(健康経営・職場安全) |
|
| 2014年 (第64期) 会社方針 |
社内コンテスト実施(健康経営・職場安全) |
|
| 2015年 (第65期) 会社方針 |
職場環境日本一 |
5月執行役員会(3年後までに再検査受診率を100%にすることを決議) |
| 2016年 (第66期) 会社方針 |
CSRの取組(医療、保育事業進出) |
|
| 2017年 (第67期) 会社方針 |
CSRの取組(医療、保育、高齢者、農業) |
スポーツエールカンパニー/ロコモチャレンジ開始 企業主導型保育園「SukuSuku Nursery School 浦里」4月開設 |
| 2018年 (第68期) 会社方針 |
CSRの取組(医療、保育、高齢者、農業) |
スポーツエールカンパニー、女性特有の健康問題についてラインケア実施、あいち女性輝きカンパニー、女性の活躍促進宣言事務所、煙草の社内持ち込み禁止 |
| 2019年 (第69期) 会社方針 |
CSRの取組(農業) |
メンタルヘルス社会窓口設置、社内窓口案内、女性の健康について社外窓口を案内、ロコモチャレンジを家族にも解放 スポーツエールカンパニー、あいち女性輝きカンパニー、女性の活躍促進宣言事務所 |
| 2020年 (第70期) 会社方針 |
CSRの取組(農業)
|
初めて男性社員が育休取得(男性育休取得率11%) スポーツエールカンパニー、あいち女性輝きカンパニー、女性の活躍促進宣言事務所 |
| 2021年 (第71期) 会社方針 |
CSRの取組(農業) |
スポーツエールカンパニー、あいち女性輝きカンパニー、女性の活躍促進宣言事務所 コミュニケーション促進型オフィス(フリーアドレス、立ちミーティング) 感染症対策(減菌材塗布、分散執務室、在宅ワーク、出社前検温報告、定期的PCR検査) |
| 2022年 (第72期) 会社方針 |
CSRの取組(ESG経営・SDGsを取り込んだ経営の推進) 社内エンゲージメントの強化 健康経営優良法人2022(大規模法人部門) 認定取得 |
スポーツエールカンパニー、あいち女性輝きカンパニー、女性の活躍促進宣言事務所、ファミリーフレンドリー企業 エンゲージメントサーベイの実施 感染症対策の継続 |
| 2023年 (第73期) 会社方針 |
CSRの取組(ESG経営・SDGsの実戦、CNへの対応) 持続可能な拠点設備の中長期保全計画 健康経営の継続 生産性向上による未来総合のために時間創出(DX人財育成) 健康経営優良法人2023(大規模法人部門) 認定取得 |
スポーツエールカンパニー、あいち女性輝きカンパニー、女性の活躍促進宣言事務所、ファミリーフレンドリー企業 オフィス育成クエストによるコミュニケーション促進型オフィス導入 オフィスカフェの導入 産後パパ育休取得者2件 |
| 2024年 (第74期) 会社方針 |
未来創造のための時間創出 社員エンゲージメントの強化 健康経営の継続(社員間コミュニケーションの活性化) 健康経営優良法人2024(大規模法人部門)ホワイト500(上位500社)認定取得 |
スポーツエールカンパニー、あいち女性輝きカンパニー、女性の活躍促進宣言事務所、ファミリーフレンドリー企業 産後パパ育休取得者3件 |
| 2025年 (第75期) 会社方針 |
未来創造のための時間創出 社員エンゲージメントの強化 健康経営の継続(社員間コミュニケーションの活性化) 健康経営優良法人2025(大規模法人部門) 認定取得 |
スポーツエールカンパニー、あいち女性輝きカンパニー、女性の活躍促進宣言事務所、ファミリーフレンドリー企業 産後パパ育休取得者2件 |
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