
代表取締役 佐久間貞介
佐久間特殊鋼は、「社会のためになる・世の中の役に立つことを会社の使命として、人々の人生を豊かにできる社会の実現、そしてその土台としての、働く仲間全員の物心両面の幸せの追求」という経営スローガンを掲げています。
お客様の満足度、質の高いサービスや提案を生み出すことで、「社会のためになる・世の中の役に立つ」ことが初めて実現でき、当社の持続的発展が成し遂げられると考えます。
そのためには、「働く仲間全員の物心両面の幸せを追求」し、社員自身が心身とも健康な状態で「働きがい」「生きがい」をもって働くことが何よりも重要となります。
佐久間特殊鋼は、健康経営宣言のもと、働く仲間の健康づくりを積極的に支援し、すべてのお客様・働く仲間・佐久間特殊鋼に関わる方のお役に立つことで社会に貢献してまいります。
健康経営への思い
今日、産業構造が変化し高度経済成長期の働き方からの転換が求められています。
国民一人あたりの GDP(2020年)は 世界23位(G7の中では第5位)と先進国の中では低迷しており、がむしゃらに働けば豊かな生活を得て幸せになれるという時代ではなくなりました。
過去のOECDの発表では日本は男性の年間総労働時間と女性の家事育児従事時間が世界一長く、
女性の睡眠時間は世界一短い国という統計があります。
働く仲間の幸せとはなんでしょうか?
今 私たちは社員の真の幸せとは何かをともに考えなくてはなりません。
健康であることはもちろんです。病気ではないという状態に満足するのではなく、活力に満ちた日々を送れるよう、より主体的に働く仲間の健康を目指す会社であること。
やりがいを感じられる仕事をして、世界的に競争力のある生産性を保持し、その成果を社員が享受することができる会社であること。
最後に、欧州先進国なみに総労働時間を削減し、個人の幸せを追求できる会社となること。
世界3大「幸福論」の一つの著者であり、1950年にノーベル文学賞を受賞した、英国の哲学者バートランド・ラッセルは「労働が価値を持つのは、働くことが良いことであるからではなく、それによってもたらされるはずの閑暇が、本来の人間的な活動を可能にするからである。相当な暇な時間がないと、人生の最も素晴らしいものと縁がなくなることが多い」「生産性が2倍になれば、労働時間は半分になる」「働くこと自体が徳であるという考え方の変革にせまられるだろう」と述べています。
これは20世紀、産業革命後の世界的経済不況の中で、100年後について論じたものですが、奇しくも、現代の私たちはこの命題に直面しているといえます。
出来るだけ生活に使える時間を増やし、男性も家事・育児に関わり、家族とゆっくり食事をし、趣味を楽しみ教養を磨く。
このようなメリハリのついた働き方を実践するには、働く人自身が考え方を根本的に改める必要があるでしょう。
当社の努力だけで出来ることではありませんが、私達が今出来ることをひとつずつ達成し、スモールチェンジを重ねることで、働く仲間一人一人が、人生の幸せを享受できるようになる会社作りを目指します。
代表取締役 佐久間貞介
私が取り組んでいること
佐久間貞介
健康について考える時、健康は与えてもらうものではなく、自分の健康は自分で守るという意識が最も大切だと思います。
万が一病気になった時、誰も自分の代わりになってはくれませんし、治療には大切な時間と多くの費用を割かなければなりません。
私自身も毎年必ず人間ドックを受診し、その結果を真摯に受け止め、お付き合いもありますが、節度をもった食事や飲酒を心がけています。
また、定期的に運動する時間はなかなか取れませんが、自宅で、体幹トレーニング機器を利用し手軽にできる運動を継続して行うようにしています。
様々な健康増進に関する取組を会社で行っておりますが、与えられたものや、強制されたものでは長続きしません。
病気にかかったら治療することはもとより、未然に病気を防ぐことが出来たらどれだけ素晴らしいでしょうか。そのためには、日々自分の健康状態について関心を持ち、よく知っておくことが大切だと考えます。
ぜひ働く仲間の皆さんにも、自らの意志によって健康の重要性に気づき、行動を起こしていただければ幸いです。
佐久間特殊鋼 健康経営の足跡
組織体制
健康経営戦略マップ
健康経営戦略マップPDF ※クリックするとPDFが起動します。
具体的な取り組み(評価・改善)
健康状態の具体的改善に関する取り組み
Ⅰ)万病のもとであり、生活習慣病にも関連が深い喫煙者の削減に取り組み
①禁煙外来受診及び付属するニコチンパッチなどの費用補助制度新設
利用率 ・・・0人
②アンケートの実施
卒煙達成者の成功体験を展開し啓蒙活動実施
卒煙キーワードは“愛”
煙草をやめたきっかけについて、周囲への愛情に基づく理由が45%を占めています
ご家族や周囲の方の健康を気遣って 25%
ご本人ご家族の妊娠 11%
自分や周囲の人が健康を害したため 9%
Ⅱ)会社の持続的成長に不可欠な社員の健康を担保するために、2次予防から1次予防に転換する
①健康施策の実施状況
②「SAKUMAロコモチャレンジ」体力測定会を開催、体力年齢が実年齢を下回る者に対して
運動指導を実施


③メタボリックシンドローム該当者及び予備軍を2025年までに10%削減する為に運動習慣
の確立を目指す
休職者の職場復帰、アブセンティーイズム改善に関する取り組み
Ⅰ)健康リテラシーを向上し、ラインケアの充実を図る為、上長に資格取得を奨励し、費用を会社負担とした
ハラスメント・メンタルヘルス講習会: Webinarにより 100%受講
ストレスチェックより: ラインケア指標全国平均以上を継続
Ⅱ)農業分野へのチャレンジを開始
様々な個性を持った社員のための職域開発や休職者復職時のリハビリにも活用


プレゼンティーイズム、エンゲージメント改善に関する取り組み
Ⅰ)営業・業務支援システムの導入
働き方改革の一環としてテレワーク環境の構築を推進
1.コミュニケーション手段の充実
2.ペーパーレス環境の構築
3.デスクトップパソコンからノートパソコンへの切り替え
経営判断の迅速化、申請・承認作業の効率化を目的としてワークフローシステムを導入
120時間/月の時間削減

年間総労働時間推移に着目

1人あたりの年間総労働時間を2025年までに 2018年比 10%縮減
2018年 2064時間
↓
2025年 1860時間
Ⅱ)ワークエンゲージメントの向上
年に1回、国内外全拠点の社員が一同に会する全社会議を毎年開催しています。
一年の振り返りや来期方針発表の場というだけではなく、各種表彰やパーティーを行い、親睦を深め最後は社歌である「心♡ひとつに」を合唱し団結力を高め合っています。
2020年度は新型コロナウイルス感染症流行により集合することはできなかったもののオンライン全社会議を開催。その後は、コロナ禍での自分なりの楽しみ方やおすすめのストレス解消方法など意見の交換を行うオンライン親睦会を行い、大いに盛り上がりました。


取り組み結果
このような取り組みによりプレゼンティーイズムやエンゲージメントの向上を図り、平均勤続年数や有給休暇取得日数の増加という成果に結びつけることが出来ました。